ドラム&パチカ:鈴木庸祐公式Webサイト

2009年03月12日の日記

2009年03月12日(木)

今日は思い立ったので、プロになるかどうするか悩み、それから上京するまでの事を書いてみようと思います。プロになりたくて悩んでいる人に少しでも参考になればと…。


僕は高校3年生の夏に進路を決める時に悩んでいました。プロミュージシャンを目指すか、就職するか。

高校3年間はビッグバンドジャズの演奏の部活を一生懸命頑張って、ドラマーとして色んな賞をいただいたりして、プロになりたいという思いがありました。

学業はというと、僕は工業高校に通っていましたが、3年間、成績は学年でトップでした。

高校から就職の場合、求人表というのがあります。内容は仕事内容やお給料、福利厚生などが書いてあります。それを見て、受ける会社を選びます。

ただ、求人表から会社を選ぶのは成績が良い人からです。僕は1番だったので、先生が求人表の束を一番最初に僕の所に持って来てくれました。

でも迷っていました。毎晩悩みました。そんな時はお家の裏の海で星空を見ながら波の音を聴きながらプロか就職か考えていました。でも、就職を選びました。


きっかけは当時担任をしてくださった亀田先生が、『プロを目指すっていっても最初はフリーターにならざるをえないだろう。それだったら、学年一番の成績なんだから、一度大企業へ就職して社会を見てみるのもいいんじゃないか。』と言ってくださいました。なるほどなぁと思いました。一度フリーターになると、大企業に入るのは難しいので、それは経験してみたいと思いました。

それにもし就職した会社にずっといたいと思えばいればいいし、やっぱりプロにって思えば貯めたお金で上京できると考えました。


そして、就職をするなら行きたいと思っていた『SHARP』を受け、受かり入社をしました。


会社はとっても楽しかったです。仕事内容は大変な事もありましたが、上司、先輩、同期、みんな良い人ばかりで、入社して良かったと思いました。就職したからこそ、社会の一般常識を身につけることができ、それは今も色んな所で役立っています。

当時お世話してくださったみなさん、ご迷惑をおかけしてしまったみなさんに今でも本当に感謝しています。ありがとうございました。


そう、ではなんで会社を辞めたかですが、仕事が嫌だった訳ではありません。人間関係も良かったです。会社も仕事も好きでした。


やっぱり音楽を仕事にしたい。そう思ったからです。

就職してからはというと休日が多かったので、週に一回、地元の音楽教室でドラムの先生をしていました。


就職した年の夏にRCCドラムスクールの第30回の研修会に行きました。

僕は前回の第29回の時に研修会のドラムバトルチャンピオンシップで1位になっていました。

そう、第30回の研修会に行く前に母親に『もし今回もチャンピオンになれたら会社を辞めてプロを目指すね』って言ってから行きました。

30回も行われているコンテストで、過去に二年連続でチャンピオンになった人はいないと聞いてました。同じ位のレベルの人がいた場合、チャンピオンになった事が無い方にチャンピオンをあげるからです。

だから、もし今回もチャンピオンになれたら、それはプロとしてやりなさいって事だと考え、母親に『もし今回もチャンピオンになれたら会社を辞めてプロを目指すね』って言いました。


結果は二年連続でチャンピオンになる事ができました。すぐにプロを目指すと心に決めました。


ただ、自分だけで決めてはいけないと思い、両親に相談しました。


そして今でも忘れない両親の言葉。

『子供の夢を親には潰せない』

そう言って応援するから頑張れとプロになる事を認めてくれました。


会社にもその旨を伝え辞めさせていただきました。


そして会社を辞めるまでの一年二ヶ月で貯めた120万円を持って上京したのでした。

続く…。


また時々、僕の人生の一部分をピックアップして書いてみたいと思います(^^)

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