ドラム&パチカ:鈴木庸祐公式Webサイト

初体験。

2005年08月06日

昨日、操体を初めて体感しました。それは衝撃的でした。うまく説明はできませんが、僕が感じたのは、人間がもともと持っている感覚や機能をもとの状態にしてくださって、自然にいくように整えてくれる。そういう感じでした。かといって、ボキボキとかするわけでもなくマッサージとも違いました。
具体的には、まず、立った状態で体をリラックスさせ体をぐにゃぐにゃしながら手をブラブラさせました。それから自然に手を降ろします。正常な人は手が体にくっつくのですが、僕の場合は手が体から10センチくらい離れてました。そして自然に両手を前で合わせるとけっこう右にズレてました。それを正すのにベットに転がり先生が足の指を一本ずつまわし、なんだかんだとやっていただくと、立って同じようにブラブラして手を降ろすとなんと体に手が自然に付きました。両手も自然と中心で合わさりました。
その後、腰、股間節の歪みや、足の筋肉、背中等色々とやっていただきました。すごいのがスグ結果が現れ、その部分部分の感覚がやっていただく前と後では全然違うということなんです。僕自身、身を持って体感して驚きました。色々やっていただいた後は体中が心地良く、すごく自然で滑らかな体、筋肉の動きになっているように思えました。また行きたいと思いました。
僕はすごく操体にすごく興味を持ちました。僕を診てくださった青木先生のホームページに書いてあった文を下記に載せさせていただきますので、興味のある方は長いですが読んでみてくださいね。結構おもしろいですよ!!

/////////////////////////////////////////
「操体」…「そうたい」と読みます。体操ではありません。とりあえずどのようなモノか、知っている方もおられるでしょうが、知らない方にとっては操体を体系された故橋本敬三医師の残された数冊の著書の内「からだの設計にミスはない」(たにぐち書店)を是非読んでいただきたいと思います。

 さて、操体は「操体法」として全国に広まっておりますが、「法」と付いているせいでしょうか、「手技療法的テクニック」と誤解されているところが多大にあります。ちなみに操体法の法は「法則」の法です。この世は絶妙なバランス現象によって成り、そして生命はそのバランスの法則の下に生かされており、人間も例外ではないということを述べています。その観点から医師である橋本先生は疾患の根源に身体の「歪-わい-」を見出し、そして「歪-わい-」の現象の発生を調べていくうちに得られたのが「息」「食」「動」「想」という「誰も肩代わりしてくれない4つの自己責任生活行為」のバランスの在り方でした 。

 また、さらに人は「環境」との対外的バランス関係もあり、そこから「息・食・動・想+環境」という生体における総合的なバランスの在り方を示唆し、医学会に唱えていきました。尚、操体でいう「歪-わい-」の現象は整体やカイロプラクティック等でいうところの「歪み-ゆがみ-」とは意味を異にします。操体では「歪み-ヒズミ-」と言い、そのヒズミをけっして悪いモノという意味では用いません。操体では「不自然の自然」という言葉があります。ヒズミもまたバランス現象の姿であり、ヒズませることによって身体のバランスを保っていることも認めています。よって不自然な身体の形態であっても「体がまにあっていればそれはそれでいい」と云う思想を持っています。ただその逆に「体がまにあっていない」人がいるのなら、そのヒズミを正す、すなわち「歪体-わいたい-」を「正体-せいたい-」に戻していく必要があるということになります。そしてその戻す術(すべ)が名称として「操体法」となりました。

 さらに言えば操体では筋・骨格系にのみ考えることをしません。先の4つの自己責任生活行為+環境、それらのどこがバランス感覚を無くしているのかを考えます。すなわち、間違った息づかいなのか、偏った飲食なのか、人体構造に反した動きをしているのか、後ろ向きな想い方をしているのか、環境との適応ができていないのか、等々となり、実際には息・食・動・想+環境のそれぞれが1、2冊の本になるほど大きなテーマとなります。さらに4つの自己責任生活行為はどれか1つが崩れると他も崩れ、逆に1つが正されると他も正されていくという「同時相関相補性」の関係にあり、我々が個人として一生をまにあう体で生きることとはまさに自己の責任の下においてのみ成され、己自身でしっかりと認識して生きていくことが大切であるということになります。ただ眉間にシワを寄せるような感じでいちいち意識して行為を成せということではありません。人間がヒトという動物である以上、そこには「原始感覚」が備わっています。ではその原始感覚とは何か、それは「快」を満たす行為となります。「命とは快に満たされている現象」であり、よって「快適感覚の聞き分け」をもって生きていけば自然の摂理に則した生き方ができ、一生をまにあう体で終えることができることとなります。

 以上、なんとも「観念的」な内容になりましたが、操体とはそういう世界なのです。操体は別名「実践哲学」と言われます。その哲理は深遠なものがありますが、臨床で行われる「操法-そうほう-」はその哲理に則したひとつの身体をとおした現象でしかありません。快適感覚を通した「動き」、または「触れ」には定められた方法(テクニック)は無く、操者(操体では施術者を操者と言います)が主役とならず、本人(操体では患者の立場を本人と言います)自身が快適感覚を味わって心身を取り戻していきます。操者はあくまでも本人の快適感覚を高める補助者でしかありません。ただし日頃の経験により多少はヒトという動物の快適な動き、または整復の動きの方向を知っているだけです。よって操者が治したという発想を持ち得ません。「自療=自分自身で正し、戻す」世界が操体です。是非一度操体の世界を覗いてみてください。

青木 武(あおき たけし)

操体あおき癒養院 院長
操体ボディクリエーション 主宰
/////////////////////////////////////////

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://su-champ.info/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/111

コメント

HANA : 2005年08月07日 23:38

操体って初めて聞いた!!人間の体は本当に不思議だよね!!
あたしも長年の立ち仕事で体が歪んでいるので、整体に通ってます。ゆがみを治すと痩せるんだよ!(笑  あたしは関節
が弱いので、脱臼が癖になってるんだよねぇ・・・
しかも股関節脱臼だったりして・・・大変なの。歩けなく
なっちゃうから。でも自分ではめるコツを取得してますけどね!!
お互い体はいたわりましょうね!!

あきんこ : 2005年08月06日 23:11

ホントに長い日記二つ(笑)

腰はどうなの?
元気そうな感じはするけどさぁ。
カバーしてくれてる仲間をからかいすぎないようにね(^^;)

オレンジ : 2005年08月06日 20:53

歪み一つ治すだけでで未知の自分を発見出来そして自分の本当に望んでることが分かったり体が楽になったりしますよね!私も経験あるからわかりますよ庸ちゃんが今その様な事をされてるなら それは とても素晴らしいですね!早く体の調子良くなるといいね!焦らず ゆっくり治して!

まちゃ : 2005年08月06日 16:40

ふぅ、頑張った。全部読んだけど、なんだか難しいね。一つだけ分かったのは、自然に快適に生きるための、お手伝いをしてくれるんだ~、って事。私もやってみたい(^^) 結果が目に見えて分かるって面白いよね。人間のカラダは不思議がいっぱいあるしね~。
で、調子良くなりました? 早く治ると良いね。

コメントをお願いします。




保存しますか?


Copyright © 2005-2012 SUZUKI, Yohsuke All rights reserved.